Treatment
仮性包茎の症状・原因、手術の必要性をわかりやすく解説
仮性包茎とは多くの男性が抱える一般的な包茎タイプ
仮性包茎とは、通常時は包皮（ほうひ）が亀頭を覆っているものの、勃起時や手でむけば亀頭を露出できる状態を指します。医学的には「包茎」に分類されますが、痛みや排尿障害がないため、治療せず放置している方も少なくありません。
仮性包茎の場合、包皮の内側に恥垢（ちこう）や汚れがたまりやすく、臭いや炎症、感染症の原因になることがあります。見た目の清潔感が損なわれるだけでなく、性行為時の感度や持続力に影響を及ぼすケースもあります。
仮性包茎には、大きく分けて2つのタイプがあります。勃起時には自然に亀頭が出る「軽度タイプ」、勃起してもほとんど皮が被ったままの「重度タイプ」です。これらは包茎手術によって改善でき、見た目のバランスや衛生面の向上、自信の回復につながることも多いです。
日本人男性の約50〜70％※が仮性包茎であるとされており、決して珍しいものではありません。
清潔を保ちたい方やコンプレックスを改善したい方には、包茎手術を検討することも有効な選択肢の一つです。
当院では、見た目の自然さと機能面の両立を重視し、患者さま一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
平常時に半分ほど亀頭が見え、勃起時には自然にむける場合は「軽度の仮性包茎」です。
平常時は亀頭が包皮にすっかり覆われているものの、勃起時には亀頭を完全に露出できる状態を指します。包皮の余りが多い場合は、勃起しても亀頭がすべて出にくいこともあり、症状の程度には個人差があります。
仮性包茎は、包茎の中でも最も軽い症状で、通常の勃起していない時には包皮が亀頭を覆っていますが、手で簡単に剥くことができます。
カントン包茎（嵌頓包茎）は包皮を剥くことはできるものの、包皮口が狭いため、締め付け（絞扼）が強い場合は無理に剝いてしまうと痛みを伴います。
通常時の勃起していない状態では剥くことは出来ても、勃起状態では剥くことが困難なケースが多いのも特徴の一つです。
無理に剥いて勃起状態になると、亀頭を強く締めつけられ、場合によってはうっ血して、むくんだ状態が戻らなくなることもあります。
真性包茎は包皮口が狭く、包皮と亀頭が癒着していることもあるため、勃起時だけでなく平常時も剥くことができません。
衛生面でトラブルを起こしやすく、状態が悪化すると排尿障害になることもあるため、早期に治療することをおススメします。
無理に剥いてしまうと亀頭を強く締めつけられ、うっ血して、血流不全になり緊急処置が必要になります。
仮性包茎は医学的に「治療が必要な病気」とはされていません。勃起していない状態で包皮が亀頭を覆っていても、手で無理なく剥くことができる場合がほとんどで、日常生活や性機能に支障をきたすことはありません。そのため、健康上の問題として扱われることは少なく、個人の体の特徴の一つと考えられています。
それは、人によって目の形やまぶたのタイプが異なるように、性器の形にも個性があります。仮性包茎もその一つであり、医学的には生理的な範囲内の状態とされています。
ただ、包皮の内側が清潔に保てず炎症やかゆみを繰り返したり、排尿しにくいなどの症状がある場合、または見た目に強い悩みを抱えている場合には、治療をおススメします。
仮性包茎は「皮が長いだけ」と思われがちですが、実際にはいくつかの要因が関係しています。
多くの場合、生まれつきの体質や成長の過程によって起こるもので、決して珍しいものではありません。
もっとも多い原因が、包皮の皮膚が多く余っていることです。これは生まれつきの体質によるもので、成長しても自然に短くなるとは限りません。皮が余っていると、亀頭を覆う部分が多くなり、普段は亀頭が隠れた状態になります。
また、赤ちゃんのときは、誰でも亀頭と皮がくっついた状態になっています。
成長とともにホルモンの影響で少しずつ自然に剥がれていきますが、剥がれ方が十分でないと、大人になっても皮が残り仮性包茎の状態になることがあります。
亀頭や包皮に炎症（亀頭包皮炎）を繰り返すと、皮膚が硬くなったり（瘢痕化・線維化）、包皮の先端が狭くなったりして、後天的に剥けにくくなることがあります。
加齢に伴い、亀頭の弾力やハリが低下すると、陰茎全体がやや縮んで見えることがあります。さらに、下腹部の筋力低下や皮膚のたるみによって、余った皮膚が亀頭を覆い、包茎のような状態になるケースもあります。この症状を「老人性包茎」と言います。
思春期以降に体重の増加などで脂肪がつき、陰茎が埋もれたように見えることで、包皮が余っているように感じるケースもあります。「埋没陰茎型」の仮性包茎です。
また、糖尿病などの生活習慣病が、仮性包茎の一因となる場合もあります。
糖尿病では皮膚の抵抗力が低下しやすく、包皮に炎症や亀裂を繰り返し起こすことがあります。
その結果、包皮の皮膚が厚く硬くなり、亀頭を覆いやすくなることで仮性包茎につながるケースもみられます。
症状が悪化すると、カントン包茎や真性包茎といった剥けない状態になる場合もあります。
仮性包茎は真性包茎に比べると症状は軽いものの、衛生面のトラブルや見た目のコンプレックス、将来的なリスクを伴う場合があります。
ここでは、放置すると起こりうる具体的なデメリットを詳しく解説します。
仮性包茎の悩みで最も多いのが、「見た目が気になる」というものです。
銭湯や温泉、ジムの更衣室などで他人の目が気になり、心からリラックスできない、行くのを避けてしまうといった声も少なくありません。
仮性包茎は決して珍しい状態ではありませんが、他人と比較して「恥ずかしい」と感じることで、自信をなくしてしまう方もいます。
こうした心理的な負担は、日常生活や対人関係にも影響を及ぼすことがあります。
見た目を整えることで、自分に自信を取り戻すきっかけになるでしょう。
包皮に覆われた状態が続くと、内部に汗や皮脂、尿などの汚れ「恥垢（ちこう）」が溜まりやすくなります。
これが細菌の繁殖を招き、ニオイや炎症の原因になることもあります。
細菌が繁殖することで、亀頭や包皮が赤く腫れて、かゆみや痛みを伴う「亀頭包皮炎」を引き起こすリスクも高まります。
仮性包茎の方は、日常的にしっかりと清潔を保たないと、こうした炎症やニオイなどのトラブルが起こりやすくなります。
清潔を維持するためにも、毎日のケアや、必要に応じた治療が大切です。
仮性包茎では、亀頭が常に包皮に覆われているため、刺激に慣れず感度が高い状態が続きやすくなります。
そのため、性行為の際に過敏に反応してしまい、早漏になりやすい傾向があります。
包茎手術を行い亀頭を常に露出させることで、日常的な刺激に慣れ、早漏の改善が期待できるケースがあります。
仮性包茎では、包皮の中が湿った状態になりやすく、雑菌やウイルスが繁殖しやすい環境となっています。
そのため、亀頭包皮炎や性病などの感染症にかかるリスクが高まります。
これは、包皮内の湿った環境がウイルスにとって生きやすく、さらに炎症によってできた小さな傷からウイルスが侵入しやすくなるためと考えられています。
軽度で簡単に包皮を剥ける場合は、無理に手術を受けなくても生活に支障がないことがほとんどです。
このような場合は、手術を受けない選択肢も十分に考えられます。
一方、包皮の余り方や形状によって日常生活や精神面に負担を感じる場合には、包茎手術が有効な選択肢となります。
悩みや不安がある場合は、気軽に相談にご来院ください。
「自分で包皮をむけば治るかな？」「剥きクセを付けたら治るかも」と考える方もいます。
仮性包茎は個人差があり、皮の余り具合や締まり方、亀頭の大きさ、ペニス自体の引き込みや埋没具合など、それぞれ異なります。その状態は自然に変わることはなく、自己流で何とかするのはほぼ不可能です。
無理に引っ張ったり、ネットで見かける矯正器具を使ったりすると、傷や炎症、腫れなどトラブルの原因になることがあります。矯正器具やむきクセをつける方法は、一時的に見た目を整えるだけで、根本的に治す効果はありません。
昔は雑誌広告で「自分で治せる器具」がよく紹介されていましたが、トラブルが多く、今はほとんど使われていません。しかし最近はネットやSNSで再び見かけることもあるので、注意が必要です。
仮性包茎手術の主なメリットは、早漏や衛生面のトラブルを改善できる可能性があることです。
包皮が常に亀頭を覆っている状態を解消することで、刺激に慣れやすくなり、敏感さの軽減につながります。
また、清潔を保ちやすくなるため、臭いや炎症などのリスク軽減にもつながります。
見た目に対するコンプレックスを解消できる点も大きなメリットです。
手術によって見た目が自然な状態に整うことで、自信を取り戻し、性交渉に対しても前向きになれる方も少なくありません。
仮性包茎の方は、普段から手で包皮を剥いて亀頭を露出させている方も多いと思いますが、時間が経つと自然に包皮が戻ってしまい、入浴時や公衆浴場などで気を使う場面も少なくありません。
また、包皮が戻る際に陰毛を巻き込んで痛みを感じたり、皮膚が引っ張られて傷ができることがあります。こうした小さな傷が原因で、炎症や感染を起こすケースも見られます。
包茎手術を行うことで、こうした日常の煩わしさや痛みから解放され、衛生面の改善や感染リスクの軽減にもつながります。見た目の清潔感が得られるだけでなく、将来的なトラブル予防にも有効な治療です。
包皮で覆われている状態では、皮脂や古い角質、尿・精液の残留物などが溜まりやすく、十分に洗うことができず不快な臭いや炎症の原因になることもあります。
包茎手術を行うことで、亀頭が常に露出するので隅々まで洗浄しやすくなり、清潔を保つことが可能になります。恥垢の蓄積や臭いの発生を防ぎ、衛生的で健康的な状態を維持しやすくなります。
包茎手術を行うことで亀頭が常に露出するようになり、下着や衣類との自然な摩擦により刺激に慣れていきます。これにより、過剰な敏感さが落ち着き、性行為中の刺激に冷静に対応できるようになる方も少なくありません。
刺激に過敏で早漏に悩んでいた方にとっては、感度が適度に整うことでパートナーとの時間をより楽しめるようになったり、自信を取り戻すきっかけになることもあります。
包茎治療は、下記のようなお悩みや改善を希望する方におすすめです。
仮性包茎は医学的に治療が必須とされる状態ではありませんが、衛生面のトラブルや炎症の再発、見た目や性生活における悩みが強い場合には、包茎手術を検討することで日常生活の快適さが向上することがあります。
勃起したときに自然に剥けて痛みもなく、清潔を保てているなら、無理に手術を受ける必要はありません。
ただし、見た目が気になる、ニオイや清潔面が不安、パートナーとの関係で気になることがある場合には、手術で悩みを解消できることもあります。
当院にはこのようなお悩みをお持ちの方も多く来院されています。
包茎手術は、ペニスの大きさや長さ、皮膚の厚みなど、一人ひとり形状が異なるため、状態に合わせたデザインが大切です。
当院では、見た目の自然さだけでなく、機能面にも配慮しており、性感に関わる包皮小帯（スジ部分）を温存することも可能です。
美容外科の技術を持つ医師が担当するため、手術跡がほとんど目立たない自然な仕上がりが期待できます。
当院が採用している「亀頭直下埋没法」は、当グループの中央クリニックが美容外科学会で発表した術式で、現在では多くの医療機関にも導入されています。
傷跡が目立ちにくく、美しい仕上がりと確かな効果が評価されている「亀頭直下埋没法」で、満足度の高い包茎治療をご提供いたします。
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院長 木幡 亮太郎
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